「iDeCoとつみたてNISA、どっちから始めるべき?」
社会人になって少し余裕が出てくると、多くの人が一度は悩むテーマです。
結論から言うと、20代社会人はiDeCoではなく、つみたてNISAを選ぶべきです。
むしろ、20代のうちはiDeCoを無理に始める必要はありません。
この記事では、その理由をわかりやすく解説しながら、20代が失敗しない資産形成の進め方をお伝えします。
20代社会人はiDeCoよりつみたてNISAを選ぶべき結論
まず結論です。
20代は「つみたてNISA一択」でOKです。
理由はシンプルで、
👉 自由度が高い
👉 投資額を増やしたり減らしたりしやすい
👉 将来の不確実性に対応できる
からです。
一方でiDeCoは、制度としては優れているものの、20代にとっては「縛りが強すぎる」投資制度です。
iDeCoとつみたてNISAの違いをわかりやすく比較
両者の違いを簡単に整理すると、以下の通りです。
| 項目 | つみたてNISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 引き出し(資金拘束) | いつでも可能 | 原則60歳まで不可 |
| 投資上限 | 年間最大120万円 | 年間24〜81.6万円 |
| 受け取り時 | 非課税 | 課税あり |
| 手数料 | ほぼなし | 複数あり |
この中でも特に重要で危険なのが、「資金拘束」です。
理由①|つみたてNISAは資金拘束がなく自由に使える
つみたてNISAは、ネット証券を使えばいつでも売却して現金化できます。
例えば、
- 転職したい
- 引っ越ししたい
- 起業したい
こういったライフイベントがあっても、資金を柔軟に動かせます。
一方、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。
これはかなり強い制約です。
20代はこれから
- 結婚
- 転職
- 独立
- 住宅購入
など、大きな変化が起きる可能性が高い時期です。
その中で「お金をロックする」のは、正直リスクが高いです。
理由②|つみたてNISAは投資額を大きくできる
資産形成において重要なのは、どれだけ早く・どれだけ多く投資できるかです。
つみたてNISAは(NISAつみたて投資枠)
- 月10万円
- 年間120万円
- 生涯1,800万円
まで投資できます。(NISA成長投資枠は除く)
一方、iDeCoは
- 月2万〜6.8万円(企業型DC、DB等の他制度の加入状況により異なる)
- 年間24万〜81.6万円
と、かなり制限されています。
つまり、若いうちに資産を増やすスピードはつみたてNISAの方が圧倒的に有利です。
理由③|つみたてNISAは受け取り時に非課税でシンプル
つみたてNISAは、運用益も受け取りもすべて非課税です。
一方、iDeCoは受け取り時に
- 退職所得(一時金受け取り)
- 公的年金(分割受け取り)
として課税されます(控除はあるものの)。
ここで問題になるのが、出口戦略の難しさです。
例えば、
- 退職金が多い人
- 受け取りタイミングを間違えた人
は、思った以上に税金を払う可能性があります。
つまりiDeCoは、「出口で失敗するリスク」がある制度です。
20代のうちからそこまで考えるのは、正直コスパが悪いです。
理由④|iDeCoは手数料が多く少額投資には不利
つみたてNISAは基本的に信託報酬のみ(実質かなり低コスト)です。
一方、iDeCoは以下の手数料がかかります。
- 加入時・移換時:2,829円/回
- 積み立て時:171円/月
- 運用のみ:66円/月
- 受け取り時:440円/回
一つ一つは小さく見えますが、長期で見ると確実に差が出ます。
特に投資額が少ない20代にとっては、手数料の影響が相対的に大きいです。
iDeCoをやるべき人・やらなくていい人
ここまで読むと「iDeCoはダメなの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
iDeCoをやるべき人
- 高所得で節税メリットが大きい人
- 退職金が見込めない人(制度が無い人)
- 老後資金を強制的に貯めたい人
- NISAを満額(1,800万円)つみたてた人
20代会社員がやらなくていい理由
- 収入がまだ伸びる途中
- ライフイベントが多い
- お金の自由度が重要
- 10年後の予測ができない
また、会社によっては
- 企業型確定拠出年金(企業型DC)
- 確定給付企業年金(DB)
がある場合もあります。
これらがある人は、すでに老後資金の仕組みを持っているため、さらにiDeCoで縛る必要性は低いです。
よくある質問|つみたてNISAとiDeCoどっちがいい?
Q:併用した方がいい?
無理に併用する必要はありません。
まずはつみたてNISAを満額近く使う方が合理的です。
Q:節税はiDeCoの方が有利では?
確かに掛金は所得控除になります。
ただしその分、自由度を犠牲にしている点を忘れてはいけません。
Q:途中でやめたくなったら?
つみたてNISAはいつでもやめられます。
iDeCoはつみたて(拠出)を止めることはできても、原則引き出せません。
20代社会人がやるべき正しい資産形成の手順
最後に、20代が取るべき王道ルートをまとめます。
STEP1|生活費を見直し支出を減らす
まずは固定費を削減し、投資に回す余力を作ります。
STEP2|生活防衛資金を確保する
目安は生活費の3〜6ヶ月分。これがない状態で投資はNGです。
「非常事態」と「株価の暴落」が重なった場合、売却せずに済みます。
生活防衛資金は現金預金で確保しましょう。
STEP3|つみたてNISAで投資
長期・分散・積立でコツコツ増やします。
手数料の安い、優良なインデックスファンドにつみたてしましょう。
STEP4|自己投資で収入を伸ばす
20代はここが最重要。収入アップが資産形成を加速させます。
自己投資をして、収入を増やす努力をしましょう。
ただし、有料セミナーへのや高額な情報商材を買ってはいけません。
詐欺の手口を理解して、距離を正しくとりましょう。
まとめ|20代はシンプルにつみたてNISAから始めよう
20代の資産形成は、シンプルでOKです。
- iDeCoは無理にやらなくていい
- まずはつみたてNISAに集中
- 自由度を確保しながら資産を増やす
そして何より重要なのは、「稼ぐ力」と「選択の自由」を持つことです。
お金に縛られない人生を作るために、
まずは一歩目として、つみたてNISAから始めていきましょう。

